古民家はなぜ築年数が長いのか

古民家はなぜ築年数が長いのか

明治時代に建てられた建物だと既に100年以上経っているが古い街並みの残っている地域だとまだまだ多く残っている。
「古民家は築年数が長い」「やはり古い技術は優秀だ」「構造や造りに秘密があるのではないか」など問われることがあるが、悪い仕様の家は既に取壊されているからというのが正しい。現存する古民家はしっかりとした造りだったということもあるが、大切に手入れされ、適度に修繕され受継がれてきた。

現存する古民家でも状況が変化し手入れがされないまま放置されているとすぐに朽ちていく。
もちろん新築の家でも数年ごとに修繕が必要であり、それを怠ると同じように朽ちていく。ただ、今普通に建てられている住宅が修繕することによってどれくらい使い続けることが出来るかというのは想像しにくい。一時期“100年住宅”などともてはやされたが、改修を繰返した平成時代の家は100年後はどのような姿になっているだろうか。
明治時代に建てられた築100年を超す住宅は改修を繰返すことで100年後も残っていることは想像しやすい。
けれども古民家を取壊し新築を希望する所有者はまだまだ多い。