古民家の始末、最初に読む本


『闘う!空き家術』読了。(ようやく読了したと思ったら新訂が出ていました)著者の中山聡氏は先日NKHのあさイチにも出演されていました。

私もいろいろ古民家活用の本は読んでいますが、この本は一番所有者目線で書かれていると思います。空き家を所有している人の悩みに対してどうすべきかということが的確に書かれています。まず他の「空き家本」がなぜ役に立たないかというところから始まっており、全部読むと納得。これを最初に読んでおけば他の役に立たない本に惑わされることはないでしょう。

空き家所有者の義務とリスク、売れない古い家屋の売却についての説明や、どうしても手放せない人に自力リフォーム、空き家貸しについても書かれています。
正直空き家の悩みは「いかに手放すか」ということにつきます。自分で活用していこうという人はそうそう悩みません。
本当は古民家を活用していく人が増えてくれればいいのですが、所有者にとってみればなかなかそうも言っていられないのが現状でしょう。

この本は持っている空き家をどうしたらいいかとお悩みの方に確かな道筋を示す本だと思いました。