雑誌:『チルチンびと』
朝日新聞に雑誌と編集長の紹介記事を見た。
この雑誌は創刊号から購読している。住宅が工業化、モノ主義に流れる中で手作り・自然主義を全面に推しだしている雑誌である。
「家」を建てようと思ったとき、住宅展示場等で資料を手にすればそこにはモノが満載である。またメーカーは品質をうたい文句に最高級のモノを提供するかのごとく振舞う。
そんな状況を悪いとは言わないが「家」を建てるときは先ず何が大切かを考えてもらいたい。実際「家」を建てると決めてからは月日は瞬く間に過ぎ去ってしまうものだが、この『チルチンびと』はそんな時にふと一息ついてゆったり考え直してみる気になる雑誌である。
創刊号の特集は、持論そのままに「住まいは生き方」。住み続けるための知恵と工夫や、自然と親しむ住まい観などを紹介した。第2号では住宅専門誌が避けていたシックハウスの問題も早々にと取り上げ・・・・
(from 2004年3月20日朝日新聞be「編集長のツボ」)
ただ、1年ほど前からそういった「論」より工務店や材料メーカー等の広告記事が目につくようになったような。「論」も少々甘くなってきている気がする。
・・・・住宅関連メーカーは面白いはずがない。掲載される広告は限られ、苦しい経営の一因にもなっている。
というようなことに原因があるのだろうか。一般の読者層をターゲットに季刊誌だがこの内容で980円とするのは、他の建築雑誌と比べると大変だと思う。新聞記事には低迷する雑誌業界の中で部数を伸ばしてきているように書かれてあるが、これからも頑張ってもらいたい。
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