テレビが大型化と同時に薄型化している。従来のブラウン管方式では画面サイズに比例して奥行が必要になるため大画面のテレビは設置場所を決めるのがたいへんだった。
最近は画面のサイズに関係なく、液晶テレビで30cm前後、プラズマテレビで10〜15cm前後の奥行ですむようだ。ちなみに、ブラウン管式のテレビだと14インチサイズでも奥行40cm近くある。
(↑ウチのテレビ。正確にはチューナー付パソコンディスプレイ。購入後15年経つ。)
最近ではメーカーもブラウン管式テレビの生産を中止する方向に移っているらしい。今後は薄型が主流になることは間違いないだろう。
このままテレビが薄くなるとテレビを置く家具が変化する。例えばこれまではテレビを収納できる一体型の家具を考える場合、テレビを設置する場所だけ奥行が40〜50cm以上必要だった。しかし30cm程度であれば本棚の奥行程度で充分だ。壁、一面に棚を設けてもテレビの設置場所を比較的自由に決めることができそうだ。
また、壁に掛けることを考えればこれからの多チャンネル時代、壁面に複数のテレビが掛けられることも容易に考えられる。従来の受信機としてのテレビの他に、絵画の代わりとしてDVDを流し続けている画面を設置するかもしれない。
薄くなるテレビは新しい空間を生みだしそうだ。