2005年は家づくりを考えてみようか

 景気が少し上向きだしたかと思えば重くのし掛かる数々の税や社会保険料。消費税引上げはまだ先のようにも思えますが、消費税引上げ前に住宅を新築しようと思うなら2005年が動く時です。


 消費税の引上げが2007年4月を目標に動いているという噂があります。引上げ率がどれくらいになるかは定かではありませんが10%になると予測しているところもあるようです。現状の5%が8%になったとして、2000万円の家なら2100万円が2160万円に、その差60万円になります。
 これを機に急いで住宅の購入を検討される方も多いでしょう。
 前回消費税引上げのあった1997年(平成9年)直前は住宅の駆込み取得が多く、現場はかなりゴタゴタしてました。バブルの頃もそうですが、現場一品生産の場合、忙しすぎるとロクなことがありません。
 また97年消費税引上げ時には、「前年9月までに契約すれば引渡が来年4月以降にずれても現行の3%でいいが、10月以降の契約であれば、来年3月末までに引き渡さなければ引き上げ後の税率が適用される。」という措置がとられました。次回も同様のことがあるかもしれません。2007年4月に引上げと仮定すると、同様の期間で考えてリミットは2006年9月です。
 けれども施主との請負契約が9月中に行われたとしても、工事資材の取引が税率引上げ後になると余分な費用が発生してしまいます。そんなおそれのある仕事は請負額も高めになりそうです。需要は多いことですし。
 “坪当りいくら”で建てるビルダーならリミット直前になって即契約ということもできるかもしれませんが、設計事務所に設計を依頼して・・・・というなら(工務店との)工事の請負契約までかなり時間が必要です。
 急ぐ場合は半年以内というのもありますが、せめて設計に1年はかけて煮詰めたい。設計が終わっても工事契約までに見積り期間も必要です。
 2006年9月の1年前は今年の9月です。それまでに「土地は?」「資金計画は?」「設計の依頼先は?」・・・・考えることはたくさんあります。そろそろ本気になる頃かもしれません。
 でも本当に必要なのは「どんな家に住みたいのかじっくり考えること」ですね。
関連リンク
消費税2007年度めど改革 2004年12月16日 読売新聞