家相・風水考/その4

 また風水についても同様に気になることがある。
 風水で最も重要なのは“龍脈”を読むことである。“龍脈”についてはどんな風水の本をみても書いてある・・・・と思ったていたら一切触れないモノも増えているようだ。龍脈を読まずにアイテムだけで運気を呼込もうというのは、「風水」ではなく、単なる「おまじない」ではないかと思うのだが。
 しかし、そのアイテムだけにふり回されている節が多く見られる。
 風水にしても家相にしてもアイテム部分において満足させたなら土地が凶相であったりしても構わないというのはどうも納得がいかない。しかしそれを無視してアイテム部分のみ満足させようとするあまり、実際の生活に支障をきたすようなことを平気で取入れる場合がたびたび見られる。もともと全てを満足させることは不可能なのである。
 私は家相や風水は、体操競技の審査のような加点・減点方式で考えるのが良いのではないかと思っている。
 体操競技では演じる技の難易度によって最高得点が決まる。ここで言う最高得点とは失敗を全くしなかった場合得られる得点だ。ある難度の技を演じた場合最高得点が8点であれば、たとえミスをしなかった場合でも基本的に10点は取れないのである。ミスがあれば8点からミスの内容によって減点されていくのだ。(ただし、実際はいくつかの技の組み合せで競技されるので加点要素もある。)
 家相・風水もまず最も動かすことのできない重要な要素(地相や龍脈、家族の年回りも含まれるかもしれない)を組合せその土地の持ち点を算出し、それから方位や間取り、アイテムによって加点・減点していくように考えるべきだと思う。
 このように考えると9点の土地は多少、家相的に間取りが悪くても8点に留まることができるかもしれないし、6点の土地はどんなに頑張っても6点止まりというように、何となく理にかなっている気がするのだが。