大犯土表と新月伐採

 ヘリテージマネージャー養成講習会にて、「大犯土表(おおつちひょう)」を貰う。

【大犯土(おおつち)、小犯土(こつち)】
大犯土(おおつち)は、庚午(かのえ うま)の日から丙子(ひのえ ね)の日までの7日間、小犯土(こつち)は、戌寅(つちのえ とら)の日から甲申(きのえ さる)の日までの7日間をいいます。その時期に木を伐ると虫が入りやすく、腐りやすい。

from 「株式会社北桑木材センター」 『つち表』
 以前、「大犯土、小犯土」の話を聞いたときは「大安・仏滅」のような迷信かと気にしなかったが、表に書かれてある期間を見て「もしや、最近よく聞く“新月伐採”のことでは?」と思った。
 新月の時期に伐られた木材も虫がつきにくく腐りにくいそうだ。こちらはある程度科学的な分析が行われている。含まれる水分やデンプンの量に違いがあり、そのため腐りにくいということらしい。
 さて、調べてみると平成17年の大犯土表のその時期は確かに満月の日に重なっている。

平成17年つち表
大つち
月齢
小つち
月齢
2/15〜21
6.2〜12.2
 
2/23〜3/1
14.2〜20.2
4/16〜22
7.3〜13.3
 
4/24〜30
15.3〜21.3
6/15〜21
8.2〜14.2
 
6/23〜29
16.2〜22.2
8/14〜20
9〜15
 
8/22〜28
17〜23
10/13〜19
9.7〜15.7
 
10/21〜27
17.7〜23.7
12/12〜18
10.5〜16.5
 
12/20〜26
18.5〜24.5

 しかし庚午の日は60日ごとに必ず巡ってくるのに対し、月齢は約29.5日で巡る。どうしてもズレが生じて全く当てはまらない年も出てくる筈。また大犯土、小犯土が2ヶ月に1度という点も新月伐採の考え方と異なる。
 両者の間に関係があるのかどうか、関連した記述は見つけられなかった。