「新一級建築士」という資格ができるかもしれないという。
「@nifty:NEWS@nifty:要件厳しい「新一級建築士」導入=構造、設備は専門資格に−国交省(時事通信)」
「@nifty:NEWS@nifty:耐震偽装防止、全1級建築士に試験⋯不合格者は降格(読売新聞)」
NTTの加入権が値下げ→資産価値“0”になったぐらいのショックです。
今持っている免許証がただの紙切れになってしまうかもしれません。
大臣交付の「免許」なのですが、それが合格者の能力を確認できないため再試験を受けさせるということは要するに「試験制度が間違っていました」と国が認めることですよね。
で、結局また「試験」でもって能力を調べようという・・・・進歩のないこと・・・・
別のニュースでは、この新一級建築士の試験に合格しないと今までの一級建築士の業務はできなくなると報じています。
となると、名義貸しが行われることは目に見えています。
忙しくて、年取った頭で受験勉強するのは酷です。若くて時間的に余裕のある人の方が、受験には慣れているでしょうし。そうなると需要と供給が一致しますわナ。
「実務経験が長い方が理解が早いのではないか?」という声も聞こえますが、今の一級建築士試験でも実務と試験問題の乖離が著しいので、試験勉強が必要になるでしょう。新一級の方が今までよりも易しいというのは考えられないでしょう。
だいたい「試験問題にできる」ということは、「マニュアル化できる」ということです。確実に答えが決まっているということ。
しかし実務ではマニュアル化できないことをいかにこなしていくかということが重要であり、また仕事の大部分です。マニュアル化できていることが必要なときは覚えていなくてもその時にマニュアルを見ればいいのです。
本当にマニュアルは正しいのかということも気になります。10数年前は耐火被服にアスベストを使うことは正解でした。けれどもその頃でもアスベストを使用することに疑問を投げ掛け、採用しなかった建築士もいます。マニュアル重視主義でいくとそういう発想が阻害されるような気がしてなりません。
免許の更新制は必要かもしれませんが、マニュアル重視主義(試験重視主義)に移っていくこと、試験問題を解く術べを身に付ける努力が必要になるということにしばし不安があります。(果たして合格できるか・・・・という不安ではない・・・・と言い切れない・・・・)
はたまた、今年の一級建築士の試験は受験する価値があるのかどうかも気になります。