兵庫区民寄席

1月12日 兵庫区民寄席
生で落語を聞くなんて十数年ぶりのこと。
お目当ては笑福亭銀瓶さん。
桂あやめさんも花枝さんの頃から好きだったのと、お手頃な木戸銭に魅かれて足を運ぶ決意。
お笑いブームと言われながら、落語がテレビで演じられているのを見ることは減ってきている気がする。私が落語のストーリーを覚えたのはほとんど幼い頃見たテレビだから、昔は頻繁に放送されていたように思う。
桂春駒さんの枕のなかで
落語は表現をお客の頭の中のスクリーンに描く」ということを話されていた。そしてその後の『ふぐ鍋』で演じる酒を呑むシーンやふぐ鍋のシーンは本当に驚いた。頭の中に酒の味、香りが再現され、鍋の・・・・ふぐはあまり馴染がないから分からないが・・・・白菜、椎茸、人参にポン酢を入れて薬味をかけてという情景、そして味、香りが脳内に再現されていく。
ほとんど言葉、話し方だけで客の頭の中に描かせるのだ。(姿は私の座る位置が悪かったのでほとんど見えなかった)
建築のプレゼンでも相手の頭の中にどれだけイメージを描くことができるかが重要。平面図や立面図だけでは素人に実際の姿を想像させることは難しい。パースやCGはそれらしく見えるが、見えるだけに実際との違いが目につく。「イメージを描くこと」の最大の武器はやはり言葉(話し方、周りの空気など含む)だとあらためて感じた。
銀瓶さんの『書割盗人』
へっついや火鉢・・・・イメージしにくい言葉になってきましたなぁ。
「四畳半に三間床の間」って笑えん年代が増えてるかも。
そんな古風な家にシュークリームが印象的。
あぁ、でもあんな風にすらすらと絵を描いていきたい。