洗面化粧台の高さ

最近の洗面化粧台もカウンター面の高さが選べるようになっているようだ。

キッチンの高さはこれまでも変更できるような設定がメーカーのほうでもなされていたが、洗面化粧台の高さも「75cm」「80cm」「85cm」と選べるモノが主力商品に登場している。
以前の洗面化粧台は80cmが主流で、今回の「85cm」も台輪をはかせるようになっているものがほどんど。
キッチンは家族の中で使う人が限定されるという考え方のもと、一番よく使う人に合わせるということで早くから選択肢が広がっていたようだが、その波が洗面化粧台にも広がってきたのだろうか。従来の80cmの製品が低いという声が多くなってきたこともあるのかもしれない。ただ家族全員が使う洗面化粧台でどの高さに設定すればよいのかというのは悩むところである。一度設置してしまえば高さを変えることはできないのだから。
そんな中、TOTOの昇降洗面化粧台「座・ドレッサー」は設置後もレバーを操作することで洗面器が上下させることができる。小さい子供がいても洗面器の高さを下げることができるので、台座に上らせることをせずにすむから便利かも。
もう少し洗面器の材質が高級感があればいいのだが、ちょっと魅力に欠けて残念。
洗面化粧台のカウンター高さは高くなってきたが、従来のカウンタータイプの洗面器や壁掛式の洗面器の場合、その取付け高さは標準図によるとINAXで72cm、TOTOで75cmというモノが多い。確かにこれらは洗面器下キャビネットの制約がないのだから取付け高さは自由だ。けれども標準図に寸法が記載されているとその通りにしてしまうシーンが設計でも現場でもよくある。
洗面化粧台の標準が80cmになっているので72cmというのは低すぎるのではないかと思うのだが、何か理由があるのだろうか。