長押 残し 洋室

前回紹介した検索ワードからのエントリーです。
元々和室だった部屋を洋室にリフォームする場合、床の畳をフローリングに変えるということで済んでしまいそうですが、壁の意匠をどのように変化させようかはいろいろ悩むところ。
以前書いた「和室の改装」では床柱や長押をそのまま活かした改装について書きました。
今回は真壁から大壁にした例。

柱の上に石膏ボード下地を張り、大壁にしました。天井も下地からやりかえたので廻り縁はなくしました。
長押を撤去しようとすると建具枠に支障がでるのでそのままに。でも長押を隠すほど壁をふかすと建具枠をつくらなければならないなど仕事が増えるので見せることにします。あると結構便利です。後から釘も打てますし。
長押をそのまま残すと頭に輪がまかれたような閉塞感がでるので、壁と同系の白に着色しています。
素地が日に焼け濃い場合、浸透系の塗料では白くすることができないので、塗膜系の塗料を塗っています。

襖は紙を替えただけ。縁の黒さを緩衝するため枠を素地のまま残しております。塗ってしまってもよかったか。

けれどもここを塗りだすと敷居、鴨居の溝はどうするのかという問題に当り、更に建具が塗料で滑らなくなる恐れがあるので要注意。