先日も書きましたが、3月5日は兵庫県立厚生専門学院、最後の卒業式でした。
「中を一度見てみたい」という理由で行っちゃいましたが、突然の部外者の訪問にもかかわらず、丁寧に案内までしていただき本当にありがとうございました。
例のバルコニーにも入らせてもらっています。
この時代の建物は使われている素材・・・・本当に素材・・・・は、コンクリート、鉄、木、石(タイル)です。
それらを無駄のないフォルムで組合せ、しかし必要なものはしっかりデザインするという気持ちが伝わってきます。
基本的に装飾はみられません。でもそれをデザインとしてまとめるために、設計者はいろいろ職人に高度な要求をし、また職人はそれに応えた跡を見ます。
そんな姿を感じることができる建物。だから好きなんだと思います。
卒業式の行われた4階の講堂。
建物はやはり人に使われている時の空間の方が輝いています。
残念ながら学校としては43年の歴史に幕を下ろしてしまいましたが、まだまだ建物は価値があると思います。
用途が変わっても、輝いている姿を期待。
私がこんな特徴のある学校の卒業生なら、きっとそう思います。
・・・・実際、私の母校(小学校)は校舎が建て替えられていますが、学校は存続していても校舎の変わってしまった母校に行っても懐かしさなんてないですし。
卒業式に参列させていただけてよかったです。
「専門職を目指す」という似たような環境。また「医療・看護」という未知の世界。いろいろな面を感じる機会でした。
私の仕事も結局「人を相手にする」ということにつながります。
祝辞を聞きながら、私も初心を忘れず目的を再確認する思いでした。
感謝いたします。