『家づくり物語』

朝妻義征 著 『家づくり物語
このブログにもよくコメントを書いていただいております、建築プロデューサー朝妻さんの著書です。ようやく読めました。(読み出すとすぐ読めたんですけどね)
 なんで妖精がでてくるの?ということは置いといて
(このジンという妖精、私には「不思議の国のアリス」に出てくるウサギのイメージなんですけれど。何故? 決して朝妻さんのイメージではない。)、とても面白い本です。
 家づくりをしようという人のための指南書としては、何も書いてません。
 何も書いていないんですけれど、とても重要なことが書かれてあります。
主人公の桂子さんは少しずつわかっていくようになっていますが、これを読む人・・・・実体験のない、これから家づくりをする人にはどれだけわかるかなぁ?
家づくりの本は数多に出版されていますが、まず最初にこの本を読んで心積もりをしてから他の行動に移ることをオススメします。其のうちこの本のいう意味がわかってくるでしょう。
 さて住宅の設計者の目線でこの本を読むと、「施主はこんなこと気にしているのか」と改めて思い知ります。
そして「建築家の仕事ってホントに知られてないんだなぁ」と・・・・まぁ日頃から実感することですが。
そんな建築家が自分の仕事を理解してもらうのに便利な本だと思います。
桂子さんみたいに「建築家・・・・ダメダメ!」って言い続ける人は私どものところに来ることは滅多にありませんが、建築家って何をするのかわからずに依頼に来られる方はよくあります。
やはり妖精ジンのような誘導をしていくわけですが、途中で折れてしまう方、多いですねぇ。
そんな方には先にこの本をお貸しするようにしていきたいと思いますが、よろしいでしょうか>朝妻さん