「訪れてくる人のために工夫せよ」

先日の記事で一部のかたにウケがよかったキーワードについてです。
べ、別にこんな単語で検索1位を狙ってるんじゃないんだからねっ!

このワードの出典は、原広司 著『集落の教え100』だそうです。さいわい手元にあるので眺めております。
「訪れてくる人のために工夫せよ」というのもこの本の章題の一つです。世界各地の集落から導かれる言葉を100集め、解説されています。
どことなく『パターンランゲージ』に通じるものを感じます。


集落というのはその地域に住み続ける人々が築いた生活の記録でもあると思う。また世界中で異なった形式の集落でも、人間が生活するという共通した目的によって形成されている。「これはイイ!」と感じる部分は根底に存在する。
そこから抽出された言葉は、ハッとさせられる内容が多い。相反するような内容もあるが、奥に潜んでいる魂には通ずるものが見える。
「いい家をつくる」というのは、そんなDNAを受継いだモノが必要だ。
現在の新しい日本の住宅は、そのような遺伝子を汲み取っているのだろうか。受継いでいるだろうか。
家相を気にするということは、実はそういったものを受継ぎたいとしていると解釈することもできる。
しかし、中身は受継がず殻だけですませてるのが実状だ。
困ったことに、近年は受継ぎたくとも受継げない。地場産業の崩壊、職人不足・・・・
パラパラと頁をめくって浮かんだメモ。
そのうちじっくり読んでみようと思います。