明石の古いビルと道路元票

 
明石駅前交差点に建つビル。「テネシービル」
定礎石によると1968年12月竣工のようだ。ちょうど駅前の開発が進む頃に建てられた建物。
永く目にしていた建物なのにあまり気に留めなかったが、こうしてゆっくり眺めてみると味のある風格を持っている。
国道2号線沿いの建物は同じ頃に建てられたものがいくつかあるが、外装の更新などで当初の趣を楽しめる建物は少なくなってきた。
簡素なデザイン要素であるが、こうして時を経てさらに印象に残る意匠を持っている。
現在明石市が進めている駅前再開発によりこの一帯はどのように生まれ変わるのか。どうせ建てるなら50年を経ても印象に残る建物を計画してほしい。
足元には明石市道路元票があった。路元票の設置が定められたのは1920年(大正9年)。明石市は1919年(大正8年)に市制施行しているので(神戸、姫路、尼崎に続き兵庫県で4番目。市域は現在とは異なる)道路元票も「明石市」表記になっている。「市」表記の道路元票は珍しい。