中川理・京都工芸繊維大学教授の言葉
そもそも、古い建物をステキだと思う気持ちは「美しいから」とか「文化財だから」ではないはずだ。建物で過ごした記憶や、街の景観として親しんだ思いが愛着を生む。(from朝日新聞2003年12月21日)
もちろん、ある程度「美しいから」「文化的価値がある」ものについてであり、単に親しんだ思い出だけで保存運動を行っているわけではない。「古い」というだけで何もかも保存すべきと声を挙げるのはおかしい。
価値があるものを創ることが困難ならば過去の遺産を簡単に壊すことはすべきでない。逆に価値あるものに再生させることも必要である。
先日解体された村野藤吾設計、そごう大阪店跡地にはどれくらい価値のある建物ができるのであろうか。