便器にMP3

 他のメーカーに差を付けるには機能を追加すべきか?
林 信行氏(MACPOWER アドバイザー)の言葉

 長く使い続けられる優れた製品を生み出すには、従来の製品開発の方法を見直し、新しい手法を取り入れる必要がある。パソコン業界のモノづくりによく見られる機能の追加ばかりでは、ユーザーに訴えかける製品にはならない。これまでは何が不足していたのか、あるいは何が過分だったのか、そろそろ議論を始めてもいいころだ。
(from MACPOWER 2月号 Adviser’s Column)

 これはパソコンに関して述べられた言葉だけど、住宅に関しても同じようなことが言える。
 住宅(建材・設備)を売るにしても機能を追加することは製品のアピールをしやすいし、他のメーカーと比べられた場合、価格を下げなくてもそれなりの説明がつく。逆に自社の製品が「(その機能は)付いていません」とか「できません」ということは言いたくないだろう。ユーザーにとって本当に必要かどうかは別として。
 結果、どのメーカーも似たような製品が揃い、また一方ではユーザーが欲するかどうかは別のところでさまざまな機能が追加されていくんだろうな。
 そんなことを思っていた矢先、新製品の情報を入手。ホント、これは凄い!INAX SATIS(サティス) D-218Sはリラックスミュージック機能搭載!MP3再生機能付らしいです。今のところクラシックや「小川のせせらぎ」のようなリラックスできる音がでるだけみたいだけど、将来ケータイの着ボイスみたいに古舘伊知郎氏が実況してくれるようになるんじゃないだろうか?(笑)
 ここまで来ると、「何で便器にMP3が必要なの?」という考えはどうでもいい気がする。商品として世に出せたことに拍手をおくりたい。(ウォシュレットbyTOTOも出たときは衝撃的だった。)
 付加価値をつける性(さが)はパソコン、建築業界だけのものではない。身の回りの不思議な文具を集めた色物文具専門サイト【イロブン】も結構楽しいのでオススメ。