ジャン・ヌーベル展
特に予備知識なしにジャン・ヌーベル展を観る。
今回の展覧会では建築そのものの写真はできるだけひかえ、彼のイマジネーションを伝えたかったそうだ。
一連のパネルを見ていくと彼の言葉のなかにどこか東洋的な「和」を感じる。「和風」の「和」ではなく「調和」の「和」である。
彼の作品自体は強烈な印象を与え周りに挑戦的に見える部分もある。突如、塔がそびえ、巨大な擁壁が連なり、大地が叫ぶ。
しかし、彼は「建築物」がそこに存在すべき意味を周囲との対話により導きだしているのである。そして空間と時代に「調和」する建築を奏でている気がした。
今回の展覧会では照明や映像などビジュアル的に印象づけられる表現方法にも驚いたが、それよりも(翻訳された)ジャン・ヌーベルの言葉がとても心地よく響くことに好感をもった。
関連リンク
されど、ジャン・ヌーベル(ちはろぐ)
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