赤瀬川原平著:『超芸術トマソン』
朝日新聞の書籍紹介欄でこんな記事を見ました。
街の中で、こんな物を目にしたことはないだろうか。例えば、建物の2階部分に唐突に貼りついているドア。・・・・
そういった、何らかの理由で残ってしまった無用の長物たちに“トマソン”と命名し、その存在のナゾと美に迫っていくのがこの本、『超芸術トマソン』である。
from 2004年2月29日朝日新聞 「本と映画と山口綾子」
この本は新刊ではないみたいだけど知りませんでした。一度手にしてみたいと思います。(先に『我輩は施主である』も読まなきゃ。)他にも藤森照信さんらと「路上観察學」なるものをされているようです。
でも建築やっていると「なんでこんなものいるの?」「本当にこんなものいるの?」と思いながらも、これまでの常識として設計にいれちゃうモノもいろいろあります。『トマソン』で紹介されているモノは当初、使われていたものみたいですけれど、使う予定はないけど「もしかしたら」というだけで付けられているモノ、最近いっぱいあるでしょ?「そんなモノないよ」と言う方、ケータイの機能、全部使えてますか?
ローコスト住宅なんかの場合、本当に必要なモノ、要らないモノを深く考えて「要らないモノは省く」精神が必要です。また、その要るか要らないかを決めるのは設計者ではなく建築主です。設計者は要らなそうなモノをピックアップはしますけど。後で「ホントは欲しかったのに」と恨むのはやめてください。(笑)
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