捨てる

 メルマガからの引用で恐縮だが、とても共感したので載せておく。
編集長・タカハシ氏(MacPower編集長)の言葉

 昨年秋のMacPowerのリニューアルを皮切りに、毎日コミュニケーションズのMacFan、そして弊誌の姉妹誌であるMacPeopleの誌面刷新がそれぞれ完了した。当然のことながら、これは各誌の編集長が密会の末に示し合わせて行ったことではない(笑)。ただ、3誌の編集長にそれぞれ“思うところあって”の結果なのだろう。余談だが、MacFanの小林編集長、MacPeopleの野末編集長、そして私、3人とも1968年生まれの35歳である。まったく同じ年の3人が、“いまのMac業界に最も必要なものは何か”を模索し、三者三様の方向性を明確に打ち出し始めたことは何とも興味深い。
 3人とも、守るものあれば捨てるものもある。これは過去の編集長から引き継いだものに対する取捨選択である
(from MacPower Newsletter #27)

 最近、Mac関連の雑誌が相次いでリニューアルされた。「新しくする」ということを「(過去を)捨てる」という表現を用いていることが面白い。また「1968年生まれ」というのも非常に興味深い。
 私も1968年生まれであり、また今年に入ってから“思うところあって”いろいろ捨て始めた。
 平均寿命が延びているとは言え自由に活動するには70歳が限界だろう。そう考えると35歳というのはまさしく折り返し点だ。10代、20代の頃はやみくもに取入れ、吸収しようとしていたが、そろそろ整理をつけていかなければならない時期に突入した気がしている。
 「捨てる」ということは新しく創造するために不可欠なことだ。また「捨てる」ことによって研ぎ澄まされ極めていくことができる。いつまでも材料だけを手にしていては腐らせる以外に何もない。
 また「捨てる」ことを実行するには「残すもの」に対してテーマが与えられなければならない。「捨てる」ためには経験と先に進む力が必要だ。
 「35歳」という年齢はリニューアルするのにちょうどいい時期かもしれない。
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