高断熱住宅技術セミナー「そうだったのか高断熱住宅」
新住協(新木造住宅技術研究協議会)主催のセミナー。講師の鎌田紀彦 室蘭工業大学教授は専門誌の高断熱特集には必ずといっていい程執筆されている。机上の研究だけでなく、実際の住まいにおいてどのようなことが起るか研究をされているので実務者にはとても参考になる。
セミナーの内容は、新住協の取り組みの発表に比重があったように思う。資料テキスト(2500円)はよくできていると思うんだけど使ったのは数ページ。必要なかったのでは?(←各自、自習するように!?)
断熱材はグラスウールを中心に。近ごろ悪いイメージがつきまとうグラスウールだが、他の断熱材もいろいろ問題があるよという話。施工方法をどうするかが重要ということだ。
確かに、グラスウールは性能的にベストな材料ではないかもしれないが、コストとのバランスを考えるとベターであると思う。限られた予算の中でやりくりするなら、断熱材のグレードを上げるより開口部のグレードを上げる方が先だし、換気設備についても充分検討が必要である。断熱以外にも予算が許すなら構造や外装材などグレードを上げておきたいところはたくさんある。どの辺りを目標にするか、まだまだ検討が必要である。
以下メモ書き “φ(..)
- 温暖地域で高断熱
- 高気密住宅は必要か?
→冷暖房の負荷を減らす
中間季には窓を開放すれば高気密でなくなる(従来通り) - 高断熱住宅にすると光熱費が2.5倍に増えた?
- 次世代基準の開口部基準は甘い
- 高性能グラスウールは自立性があるので施工後も隙間が生じにくい
- 外断熱と充填工法の併用もアリ
- 気密性を高める工夫と24時間換気をどうするか。(フィルターの目詰まり)
- ハニカムサーモスクリーンは効果あり
- 熱の輻射に関する資料は機械工学系にあり