小学校の算数の教え方について、気になる記事。日本の児童は計算力は高いが応用力が低い。これは教え方に原因があるのではないかという話。
「はじめに2人いました。そこへ3人が加わりました。全部で何人になったでしょう」という問題では、「2人+3人=5人。だから、5人」と答えると、間違いにされるのです。量とはかかわらない計算式を使い、「2+3=5。だから、答えは5人」としないと正解ではないというのです。
小林道正 中央大教授 from 2004年11月21日神戸新聞「算数との再開」
何で間違い?式に単位が入っているから?単位が入っていると将来電卓やコンピューターで計算できないから?
間違いにしている理由は記載されていなかったけど、理由が想像できない。 私は今、実際仕事で日常使っている数式や公式による計算はなるべく単位を記入しながら使っている。そうしないと数字の意味を見失ってしまうからだ。
例えば
火気使用室の換気(排気フード付排気筒方式+換気扇等 I型)
V=30KQ
V:有効換気量(m3/h)
K:理論廃ガス量(m3) 都市ガス・LPガス0.93(m3/KW・h)
Q:燃焼器具の燃料消費量(kW) 使用器具(3口ガスコンロ)9.8kW
V=30×0.93m3/KW・h×9.8kW=273.42m3/h
というような計算では、単位同士の乗除で抜けている項がないか確かめたりする。
また鉄筋の重量の計算では
D13:0.995 kg/m×150m =149.25kg
と書くから、金額を出すときは単位をトン変換しなければいけないなと注意したりできる。
このように日常では単位を付けることがクセになっているのに間違いだったとは・・・・
検索すると小学校も高学年になると単位をつけるようなことを書いているサイトが多いようだが、文部科学省の指導ではつけないということなのだろうか。
ついでに単位の付け方にはいろいろ決りがあるらしいことを知った。
物理量と単位(名工大 物理化学実験の部屋)