優れた建築の必要条件

 「あさみ新聞」の記事『シドニーのオペラハウス』にて呼ばれたようなので、気になって書きかけていた記事をTB。

 フランク・ゲーリーの建築が世界的に認知されるきっかけとなったのは、1997年、スペイン・バスク地方の小さな町、ビルバオに完成したグッゲンハイム美術館だった。(中略)
 そのとき、ゲーリーはすでに68歳。実験的な作風でデビューしたものの、長い間その才能を真に開花させるようなプロジェクトに恵まれなかった。ビルバオのグッゲンハイム美術館で、彼はようやく自らの造形力とそれを実現するスタッフや技術力、クライアントのプレステージという、何年かに一度やっと現れる優れた建築の必要条件を、一手に握ったのである。

from 『MacPower』2005年5月号「PRO/FILE 01 Frank O.Gehry」(text 瀧口範子)
 メリケンパークの“さかな”ができたのが1987年。私でも90年頃にはゲーリーの名前ぐらい聞いたことあったのでグッゲンハイム美術館まで認知されなかったというのはどうかと思いますが・・・・奇妙・異端ということで受入れられなかったということでしょうか・・・・その頃でも彼は50歳代後半ですよね。ウッソンの30歳代というのはスゴイことですが、この年代で名を挙げていなければならないと思っております。
 興味深いのは“優れた建築の必要条件”ということで、自分の能力以外にスッタフやクライアントが挙げられていることです。建築をするには建築家だけではどうしようもありません。その辺を如何にして手に入れることができるかということがポイントのような気もします。
 ところで今月号から定価も下がってリニューアルした雑誌『MacPower』
 安くなるということでどんな誌面になるのか不安もあったが、デザイン論についての記事がさらに充実して面白くなった。ゲーリーの事務所の写真を載せるパソコン誌というのも面白い。Mac関連の記事が減り「本当にパソコン誌か?」と問いたくなるが、iPodだってパソコン(周辺機器)かどうかよくわからない。
 どちみちOSX持っていないMacユーザー(ワタシσ(・_・)のこと)にとっては大歓迎デス。

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