ゆれる

11月10日 京町家震動台実験 公開実験見学
 家が模型のように見えてます。
E-Defense(実大三次元震動破壊実験施設)デカい!

 今回は耐震補強を施してあるとはいえ、震度6の揺れには恐ろしいくらい揺れていた。報道では「移築京町家に比べ新築京町家は揺れが少なかった」とあり、いかにも最近の工法が優位であるかということが謳われている。確かにそのような結果であった。
 しかし元々京町家は隣家と接して建てられ連なっている。1戸だけで測定するのはロールケーキを切り取ってお皿に載せたようである。ちょっと動かしただけで倒れそうなものだ。ただ、最近の京都の様子では隣家が取り壊されて空き地になっていることもよくあるのでロールケーキの1片にならないように補強が必要であることがよくわかった。一方新築町家は移築町家と同じ間口にもかかわらず壁量が多いので変形が少なかったようだ。
 今回は“京町家”についての実験だが他の伝統構法に対する耐震補強法、耐震設計法についての研究にも役立てるという。単に壁量だけでない耐震の考え方について確立されることを期待する。
 基礎と土台の緊結、力のバランスについてあらためて疑問に思った。