『ヒトは環境を壊す動物である』
環境問題について、否定的な視点から書かれているのではないかと期待して読んだ本。
総論賛成各論反対というような話がよくでるが、それは人間の進化の過程で得た習性であるというようなことを生物学的に記されている。いや、この本のほとんどは生物学、人類の進化論についての記述で環境問題がでてくるのは第4章以降。それもやはり生物学の話題が中心。結論も「ヒトは環境を壊す動物である」というよりは、その手前のところで均衡をたもつかのように読取れる。
環境問題をどう解決するかというところには踏込んでいない。生物学の話としても竹内久美子氏のようなところにスポットを当てているが、そこまで推しているわけでもない。
ただ、読みやすく一気に読んでしまった。