街並みとコード

 時間があいてしまいましたが先日の記事のコメントより

うーむ。だとしたら、マニュアルじゃなくて何なのだろうと、

 景観のマニュアルといっても、料理で言えばメニューや素材を決めた程度のこと。高級食材を使えば美味しいものができるとは限らないことはこちらの番組を見てもよく分かります。
 美味しい料理を食べるには、さらにレシピも腕も必要ですが・・・・そういうことはプロに任せてしまおうというのが賢い選択肢かもしれません。
 プロの技量レベルの話は\(・_\)おいといて(・_・//
 歴史的な街並みを形成する建物ばかりが素晴らしいのではなく、モダニズムでも、現代の建築物でも素晴らしい建物は多くあります。ただ、たとえ単体で素晴らしくても周りと調和していないと美味しく味わうことはできません。
 以前書いた記事で紹介した本 松原隆一郎:著「失われた景観—戦後日本が築いたもの」を読んでいると“デザイン・コード”という言葉がありました。あっそうか、コード進行を決めることを考えればいいんだ。
 ここでいうコード、本当はcode(規則)のことなのだろうけれど、chord(和音)として考えるということがヒントになるような気がします。
 街並みを整えるということは、(ジャム)セッションをするようなもの。
 セッションは普段交流のない演奏家が集まり、基本的に皆自分が目立とうと好き勝手するのですが、セッションを成功させるためには音楽としてまとまる必要があります。そのための約束の1つが曲目・・・・コードではないかと思います。(セッションでオリジナル曲を作るのは相当技量がいるでしょう。)
 多くない約束のなかでまとめあげていく過程が何か似たところを感じます。
 技量がない程制約を多く作らなくてはならないとか、制約はないのだけれど、目立とうとしてハズしてしまいブーイングを浴びるとか・・・・
 しかし、制約がなく自由であることを基本にしている点で参考にするところが多いのではないでしょうか。