『インテリアデザイナーのための住宅設備設計の知識』
住宅用の設備の本を見つけることは以外と難しい。学校で習う建築設備というとRC造のビルにとりつく設備を対象にした内容が多い。設備士が書く設計図書や施工会社の書く設備施工図が必要とされている(?)のはそういう規模の建物だからしかたないのか。住宅では建物の設計図書なしで工事がすすむということはよくあることだし。
「小規模建物・・・・」といっても集合住宅規模の設備本しか見当たらない中、この本は個人住宅を対象に電気スイッチ・コンセント・照明・電話HA・TV・換気・冷暖房・給湯給水・排水について一通り注意すべき点がまとめられている。
個人住宅に必要な事項のみを扱っているという点でとても重宝する一冊だ。
付録の「設備設計図書」には同一建物の「計画図」と「設備設計者による設計図書」が実例として載せられている。普段意匠設計者がまとめるのは「計画図」まで。違いを比較できるので、設計図書に必要な記述を参考にするのに便利。