「士」のつく職業

 今年も確定申告の時期が近づいてきました。今年は少し出遅れ。全然まとまっていないので焦っています。
 この時期になるといつも思うのです。優秀な税理士さんというのはどういう人なのかなと。
 私はたいしたことしてないので自分で帳簿をまとめていますが、税理士さんにお願いするとどういうことをしてくれるのでしょうか。
・普通に帳簿をつける。
間違いのないように帳簿をつける・・・・あたりまえですね。
・法的に問題のない範囲で節税できるようにアドバイスする。
・・・・依頼主から報酬を得るわけですから依頼主の利になるような提案ができる人は嬉しいです。最大限、節税できるように仕訳してくれる人ならお願いしてよかったと思います。
 建築士も依頼主の最大利益を確保できるように設計します。道路斜線いっぱいに斜めになった壁面や、容積率いっぱいに建てれるように日影図を作成したり・・・・最近は天空率を計算したり。
 お金を出してくれる依頼主の利益を最大限に引出すために、「法律の範囲内です」と言いながら周囲を説得していく・・・・
 正しい筈ですよね。依頼者の利益を考えるならば。そういうことが出来る能力があるから依頼が来たのだと思うのです。
・・・・何か変?
 たとえば税金は多くの人が使うお金になります。多くの税金を納めさせる税理士さんの方が社会的には立派なのではないのでしょうか?(集められた税金は無駄なく適切に使われていることが前提ですが)
 弁護士も依頼者の弁護をします。社会的に相手の方の言い分が正しそうであっても依頼者の主張を弁護します。(依頼を引受けるかどうかというところはありますが)
 ひょっとして「士」のつく職業の人は特定の能力があるとともに、依頼者(=報酬を出してくれる人)のためにつくす職業のことなのでしょうか。
 そう言えば「武士」も主君のためにつくす職業と言えるかもしれません。