「パウル・クレー展」@大丸ミュージアム梅田
サブタイトル“線と色彩”
クレーは線画が記憶に残っている。クレーの出発点は「線を引くこと」と紹介されていたが、細かい線画から始まり、色彩・・・・決して派手ではない。赤や黄色を使っても彩度を落としたクレーらしい上品さ・・・・を施した面的な絵。細い線画に色を塗られた作品から単純化された線に落着く。それでも全てクレーの雰囲気が漂っているのである。
色を塗るようになったのはチュニジアに渡った頃(30代・実際はもう少し前らしい)。また、いつもよく見ている「天使」の絵が晩年の作品だということを初めて知った。
そして展覧会の冒頭にあった
「芸術とは目に見えるものの再現ではなく
見えるようにすることである」
と云う言葉に重みを感じた。
今回の展覧会は「パウル・クレー・センター会館記念」としてパウル・クレー・センター会館の様子も紹介されていた。クレーの線のように曲線を描く建物を設計したのはレンゾ・ピアノ氏だそうだ。