先日の記事「有機的なスキマ」の続き。
人間が有機的な振る舞いを好む理由。人間の細胞のDNAレベルから構築するプログラムは有機的に関係性を持つことによって成立っているからであると考える。
参考図書『DNAの冒険—ことばと人間を自然科学する』
従来の人間が考えるプログラムは「命令→結果」という一元的なものが多い。しかし生物の成立ちは場の中の関係性によって決定されることが多いらしい。元々細胞の種類はそれ程多くなく、同じ細胞でも置かれた場所によって(周りとの関係のなかで)どんな機関・・・・腕とか脚とかに変化するそうだ。最初から腕になる細胞と決められているわけではないらしい。
周りとの関係によって変化する。「馴染む」ということも周囲との関係によって変化できる余裕があるからかもしれない。
ある一定の結果を期待するプログラム(計画)であっても、直接結果を配置するようなモノではなく、周りとの関係性によって結果を誘導する有機的なプログラムが、人間の生活に関わるモノには必要である気がしている。