雑誌『MAC POWER (マックパワー) 2006年 08月号 』に「WITHOUT THOUGHT 7」の展示会に出展された作品が掲載されています。テーマは「朝食」
朝食の場面におけるアイテムを様々な面から関係性を導き出しデザインした作品が紹介されていて、どれも洒落ていて手に入れたくなるモノばかりです。
しかし、「モノではなくコトをデザインする」というがねらいだという。朝食における日常的な動作からデザインを導き出すということです。
そういう点から見ると、和食系としては中島一州氏の「みそスープカップ」が一番気に入りました。
インスタントで手軽にすますみそ汁でも、やっぱりみそ汁は漆塗の腕にいれたいよね。朝は時間が無いんだけど。・・・・そんなコトがデザインされてます。
洋食系としては金山正貴氏の「スライスジャム」が、あったら買ってしまいそうと心惹かれながらも、橋倉誠氏の「ランチョンマット」を推します。
・・・・いつもコーヒーこぼすんだよなぁ・・・・そんなコトが思い浮びます。
深澤直人氏の言葉
「アイデアが見えたなら、その時点で細部まで完璧に固まっているはず。すると、最終形まで迷いなく辿り着ける。結果が伴わない、途中で間違えるのは、もともとのアイデアがボンヤリとしか見えてないからです。(略)」
・・・・ごもっともでございます。それゆえに試行錯誤しております。
「いままでのデザインは、スイッチの色を赤にするとかオレンジにするとかを考えていたけど、そもそもそんな議論が起こること自体がおかしなこと。本来は、アイデアが生まれた瞬間に、そのスイッチはオレンジじゃないといけないと決まるはず。(略)」
「外壁は何色にしましょうか?」「サイディングはタイル調でもスタッコ調でも選べますよ」・・・・そんなものデザインとは言わない。建築業界もそろそろモノのデザインから脱却できるのだろうか。