旧三木鉄道 国包駅
「カプセル駅」とも呼ばれる駅舎のはしり。
昭和51年(1976年)建替えられた。当時は国鉄三木線の駅舎。
“はしり”とはいうが、その後どれだけ同様の駅舎ができたのか調べているところ。
いろいろ調べて行きついたのが以下の記述。インターネットって便利だ。
駅員無配置駅、つまり無人駅は、全国で約2000ヶ所もある。
過疎地のうらぶれた薄汚い駅舎、破損されたままのガラス、洛外だらけの壁、錆だらけの雨樋…など、ダーティなイメージが先走る。
こうした無人駅のイメージを一掃したのが三木線の国包駅(昭和51年)であった。
将来、プレファブ化を念頭においてRC造で建てられ、建物のコーナー、開口部にアールをつけて柔らかさを表現し、壁は白の吹き付けタイルで清潔感を出し、無人駅のイメージを一掃しただけではなく、無人駅のあり方一つの方向性を示すこととなった。
この国包駅が先鞭となって、西中通駅(越後線)、平木田駅(羽越線)、三里木駅(豊肥線)、郷戸駅(只見線)…など、モダンな無人駅舎がつぎつぎと建てられていったのである。
交建設計・駅研グループ著 『 駅のはなし―明治から平成まで (交通ブックス) 』 第七章 駅ビルの時代 より
こうして見るとダーティなイメージが一掃されたとは言い難いが、廃駅となってから1年が経とうとしているので仕方がないのか。