昨日、コメント欄にてKOKKOMON さんからいただいた質問
今現在三井ホームで(父が20年前に建てた家ですが)リフォームはやはり三井ホームでないと不具合があるのでしょうか?
メーカ製はなんとなく融通がきかずでできあがり細かい部分があまりにも普通(というか昔風)でがっくりすることが多かったので工務店さん、と思っているのですが大きくリフォーム(天井、屋根壁なども変えたい)をしたいので不安がのこります。
よろしくお願い致します
長くなりそうでしたので、新しいエントリにてお答えいたします。
20年前の家ですと基本的に不具合はないかと思います。
最近ですと長期保証の関係で、「自分とこでリフォームしないと後々保証しないよ」としているところがありますが、その場合でもリフォームしたときこれまでの保証は引き続くという契約になっているのか確認が必要。
20年前に建てた家で長期保証を掲げているハウスメーカーはあまり聞きません。
木造住宅の法定耐用年数も確か22年だったので、それ以上の保証はビジネス的に手をつけていないでしょう。
ですが!
「三井ホーム」ということで木造住宅と言っても「ツーバイフォー構造」の可能性があります。
この場合、屋根・壁を取替える大きなリフォームは注意が必要です。
「ツーバイフォー構造」は柱がありません。壁で建物や床に載っている人、家具などの重量を支えています。
壁を取っ払って大きな部屋に改造しようとしても、取っていいものかどうか判断が難しいです。
図面や構造計算に関する書類が残っていれば、まだ楽かもしれませんが無い可能性が高い気がします
「三井ホーム」に相談するというのも手かもしれませんが、KOKKOMON さんの望まれているような提案をしてくれるかどうかは分かりません。
規格ユニットの組合わせによってできた間取りですのでそれを外した提案をするのは非常に手間ですから。
かと言って普通のリフォーム専門業者に問い合わせるのは、その業者の力量(構造に関する知識量)を判断する力がないと大変なことになる可能性があります。
施主(素人)が「ここの壁とってしまって」と言ったら本当に取ってしまうこともあり得るのです。
柱・梁で構成された木造住宅ばかりやっている業者だと。
もちろん、まかせて安心の工務店やリフォーム業者もあります。
それから、工務店さんが融通が利くかというと、そうなんだけれど如何にしてKOKKOMON さんの希望を伝えるかということが重要です。
ちゃんと伝えないと工務店さんも最初頭に浮かぶのは「あまりにも普通」の部屋です。そういう物件が普通(多い)ですから。
リフォームに限らず、これから家を建てようとする人も、まず誰に相談すればいいかというのはかなり悩ましいですね。
・・・・で、結論はどうなの?って?