今月三木市HPに市長提言が出されたのを読んで気になったことをメモ。
(三木市 [ 市長のふれあいページ ]内、
「三木市の今後の元気なまちづくりに向けて(市長提言)」(H22.8)[PDFファイル])
前半はに三木市の現状を言及し、『高齢化社会への対応』『ふるさとの「ほこり」と「愛着づくり」』『まちの元気力アップ』を謳っています。
その辺はよろしいです。頑張りましょう。
■P14(PDF:P16) 「(3)地場産業の活性化」に
「三木金物の高品質維持、高付加価値化によるブランド価値を高めます。」
として鉋(カンナ)や鑿(ノミ)のイラストを入れていますが、
P16(PDF:P18)「(1)住宅建設の拡充による定住促進」提案されている「新規住宅地の開発促進」には鉋や鑿を必要とする工法の住宅を建設する必要があると思う。
現在主流となってしまっている工法では工事現場に鉋、鑿は必要無く、いくら高品質で付加価値が高くても使い道がなくては広まることはないだろう。まずは地元から需要を喚起するような仕組みをつくるべきでしょう。
■P21(PDF:P23)「夢のあるまちづくり」「(1)魅力ある観光(例)」
「グリーンピアを市が買収してカジノ特区!」
…いいと思います。カジノ特区になる見込みがないのに買収することのないように。
(この部分、削除されてました)
次が重要!
「文化の杜」と称して現図書館が歴史博物館になってます。
これはいいのですが、旧女学校が「休憩所」にそして点線になっています。
↑点線になっている部分
↑休憩所になっている部分。これを保存活用してほしい。
同ページに「観光資源の掘り起こし」と記述されていますが、
旧女学校が観光資源になっていないようで気になります。
“(例)”とはなっていますが、何かの布石ではないでしょうね。
エスカレーターなんて需要ができてからの計画でよろしい!
■P22(PDF:P24)「まちの再生(例)」「旧市街地の活性化」
「中央公民館、商工会議所、観光協会、ビジネスホテルなどを
一体化して高層化」
「再開発による中央公民館周辺一帯の高層化」
…今の時代、高層化するメリットあるのか疑問。
あるとしても青山に建てたいというならまだ分かる。
なぜ旧市街地に高層化する必要が?
「密集した市街地に、ゆとりを設けた安全と安心なまちづくり」
とありますが、「ゆとり」を「道の拡幅」と訳さないように。
『道路を広げてはいけない 自滅する地方都市』 from「シートン俗物記」
の記事がとても参考になります。
町を活性化させようと提案されていることが、高度成長期には成功したやり方でも、現在他の地域で失敗している例の気がいたします。
「ベッドタウンの活性化」「ショッピングエリアの活性化」についても高層ビルのイラストが目立ちます。
高層化は土地代が高騰している場合の手段であって、需要が少ない場合リスクが大きすぎます。後の処理にも。
「高層」が活性化のシンボルという幻想は捨てた方が良さそうです。
「大型ショッピングセンター近辺にバスターミナルと一体化した神戸電鉄の新駅を設置」
…神鉄の新駅?大村駅あたりを再編でしょうか。(緑が丘?)
神戸電鉄の利用増をあわせて検討しないと難しいでしょう。
神鉄は新開地までの高速化、または遠距離割引きが必須だと思います。
「ショッピングセンターで活性化!」というのがまた時代錯誤という気もしますが。
■『ふるさとの「ほこり」と「愛着づくり」』なんてのは故きを捨てて、実現できるのもではないこと注意していただきたいと思います。