「巨匠 デ・キリコ 展」@大丸ミュージアム梅田
“異次元の森へ迷い込む時”とサブタイトルのついたジョルジョ・デ・キリコの作品展。
電球のような抽象化された人物と繰返される定規のようなモノが印象的。彼は「形而上絵画」と呼ばれる独自の世界を確立したそうだ。
【形而上】けいじじょう
かたちを超越したもの。精神的なもの
from 角川国語辞典
ここでは技法よりも「何を描くか」ということが重要になってくるらしい。正直、「高校の美術部の生徒でもこういう絵は描くな」という印象。キリコの絵と高校生の絵を並べられてキリコの絵を当てられる自信はない。
その中で今回一番気に入ったのは『慰めのアンディゴネ』(1973) 抽象化された人物の醸しだす安心感が心地よかった。
一方、抽象化された人物の彫刻は何点かあったがどれも気に入った。絵画との違いは背景と影。絵画と彫刻、同じような立ち位置でも受ける印象はずいぶん違った。