景観と利便性は共存しないの?

景観と住民の利便性のどちらをとるかという話題。
『「景観より利便性」広島県、鞆の浦埋め立てで認可申請』 (from MSN産経ニュース)
鞆の浦ってどんなとこかなって検索・・・・きれいな街並ですね。
(この「裏辺研究所」ってサイト面白い)
Wikipediaにも架橋に関する記述があり、景観問題として問題が提議されていることが感じられます。

一方、架橋により港の景観に顕著な変化が起こるのは必至であるため、和歌山市の和歌浦のように、開発により景勝地としての価値を景観を損ね、観光客の減少を招く可能性もあるとして、この計画に対して主に鞆の浦の歴史的景観の保全を求める立場の人々から反対の声が上がっており、議論が続いている。

実際問題、景観と住民の利便性のどちらをとるかと言えば、住民の利便性を優先させるべきだと思います。景観なんて後回しでいいでしょう。
しかし引用部分にありますように住民の利便性を求めた結果、住民がその土地に住めなくなるということが起らないよう気をつけていただきたいと思います。
観光客を呼べるアイテムを持っているということは地域の発展にプラス材料です。街おこしを考えている多くの地方都市からみてどれ程羨ましいことか。それを手放すのではなく、既存の街並みと共存し観光名所になるような橋を計画すべきですね。もちろん埋め立てによる既存産業の障害になるようなことがあってはなりません。
残念ながら日本の景観の良い地域というのは交通の便が悪いところが残っている感じです。
交通の便が良くなると住民が都会に出ていくという現象や、代わりに全国どこにでもあるような住宅密集地が数多くできて街並みが破壊されていくというのがよくあるパターンです。
結局、今の住民の利にはならないということがよくあり、なんとかしたいものの観光というカードは捨ててしまったというパターン。
そんな前例は日本のあちこちに見ることができるので、それらをあらかじめ考慮した橋の計画を当然行なっていると期待してメモ。